カテゴリ:好きな本( 11 )

 

カズオ・イシグロを読む

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しばらくかかりましたが
遠い山なみの光、以来、いい作家だなあと
思っていたらノーベル賞をとったので
とても嬉しくもあり
大体の作品を読んでみたいと思っていたので
読んだら次を買う、という
やりかたで読みました。

実は私のランキングで
積んであります。
1,2位は 同率です。

夜想曲集だけは短編集。
これもとてもよい作品でした。

充たされざる者
は前半ちょっと我慢がいりましたが
後半になればなるほど面白く
構成や考えが明らかになってくるので
一気に読めました。
大いなる遊戯。
記憶の断片が万華鏡のように
つながり変化して
これは私も演奏するなら
とり入れてみたいと思う
やり方でした。
驚くべきことに
それぞれの作品が別のエッセンスを持っていて
ひとりの作家が果敢に
違う人生に違うアプローチで
迫り、簡単ではない方法で
書かれていると思います。

要するに、一人の人が
これらを書くには相当のエネルギーと変幻自在の
発想が必要だ、しかし
それこそが創作する者には不可欠な
要素なのだと再確認しています。

まだまだ作品を生み出せる年齢で
これからが楽しみです。
しかしゆっくりと待ちます。

音楽のことにもかなり
詳しいと思う表現が
いくつもありました。
なにかを奏でる
ということに結構迫っている
と思いました。
もっともこれは
表現者という意味では
作家も音楽家も同じということかなとも思います。
その場限り、という面では
演奏(ライブ)は特別な側面がありますが。



これを言うとちょっと安もの臭くなるかと
危惧しますが
彼の書き方はアレクサンダーテクニークの
求めていることそのもので

抑制のきいた文章と緻密な表現
なんてよくあとがきなんかに
書かれていますが
文や表現の中に面白さが
あるのであって
話の最後まで
何が言いたかったのか、
などは読み手の感受性の自由になっている
というのが
人間が生きていく中での
リアルさ
に結びついていくので
それが心地いい、だから読む。
といった愉しみがあります。

作品のベースに横たわっているのは
あくまで普遍であり
それを観察しつくして初めて
なにか違う、新しいステップへの試みへと
振り向けることができるのだと思います。










★★★

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by pokapokatempo | 2018-04-09 16:15 | 好きな本 | Comments(0)  

反教育論(泉谷 閑示)

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読みかけの本が4冊くらいあります。
だのにまた違う本を読み始める。

読み進んで気に入ったら購入する体になっていて、次の本を物色してしまうんです。
(もうこの本は買うつもりだから、買ってからゆっくり読もう!となる)


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なんでこの本を借りてきたかというと、

<教育>という概念についてこの作者はどう思ってるんだろう、と興味をもったからです。

教育は欠かせないと思いますが私が気を付けたいのはその教育は<正気で>行われているかどうか、です。

教育とひとことで言ってもいろんな教育があり、また背景にある理念も国や学校などによって様々です。

日本の教育は今、特に大学なんかはビジネスになってきている。大学のコマーシャルなんて昔、ありましたっけ??
ものすごく違和感を感じます。

校舎がきれいで、カフェが充実して設備が・・・。
そんな宣伝はいらん。

どんな先生がどんなことをどんな考えで教えてるのかを宣伝するんやったらわかりますが。

あああ。

受け手側も受け手側です。それに受けるようにコマーシャルは作られている筈だ。

自分で考え、自分で選択し、失敗したら反省する、それが基本だと思います。

ええと、何書くつもりやったっけ・・。

そうそうこの人の思っている教育はいわゆる日和見主義の教育で、それには反対だ、というタイトルでした(よかったです)。
面白いところはこの人が精神科医で、かつピアノでエコールノルマルに留学していることです。
パリは留学生には精神的にきつい場所だと言われていました。この人は日本人学校向けにそういうケアもしていたらしい。

もう少しで読み終わるところですが、共鳴するところ多く、もう一度読もうと思います。
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by pokapokatempo | 2016-02-16 22:51 | 好きな本 | Comments(0)  

こんまりさんのときめき

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久々に書いてます。
娘が入院したりして大変な感じでしたが、ようやくいろいろ落ち着いてきました。

期間中、ギター弾く気が全くしない・・・。

演奏って心の健康も大変に影響があるものですね。
今までにもいろいろありましたが、今回はそれが身に染みました。
ぼちぼちやっていきます。



ご紹介の本は、こんまりさんの<ときめき>の法則です。

ゴールデンウイークからこの本をみていろいろ整理しています。

手に持って、<ときめき>を感じたら残し、感じなければ捨てる、という
直観を鍛える?みたいな本です。

こんまりさん自身も、ずっと<収納>をいかに賢くやるか、にこだわっていたそうなんですが、
さすが、どこかでぱーんと抜けたんでしょう、ときめきを感じないものは捨て、ときめくものだけに囲まれて暮らす方がずっと幸せだし、効率もいい、ということを悟ったんですね。

私も片付けてすぐリバウンドしてしまう部屋にがっかり・・このままでは整理する時間に人生が食われてしまう・・。と嘆いていたところだったんですが、この本の順番通り、どんどん捨てていき、かなりすっきりしました。

まだそげない部分はありますが、いままでにないすっきり感に満足しています。

すごいなこんまりさん!

アイデアがすごいし、大好きなものは定位置を決め、感謝して大切に扱う、という、ものに対する愛情もとても好感が持てます。

捨てられない私がかなり捨てました。
それは捨て方の基準がはっきりしているからですね。

本はお薦めですよ。

身の回りがすっきりしていい影響があると思います。
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by pokapokatempo | 2015-07-06 20:56 | 好きな本 | Comments(0)  

リズム感トレーニング理論

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同じく友寄隆哉氏の<音感トレーニング本>を持っています。なかなかいい本だなと思います。が、

<リズム感~>の方が断然面白い。読むところがいっぱいあり、常々思っていたことや、知りたかった疑問などが載っています。

日本人が器楽演奏がいくら巧みでも、<なんか物足りないな>という感じになるのは、多分このリズム感に原因があるのではないか、と長く思ってきました(日本以外の国の曲をを演奏する場合)。

そして<日本人のノリで弾いて何が悪いねん!!>と自分で最後に開き直ったり。

まだ拾い読みしかしていませんがまた後日、私感を述べたいと思います。
正直、リズムって音感よりももしかして大事かも?(ギターはフレットうってあるからね)と思います。

まあどれが欠けても成り立たないし、音楽って昔々は数学的な要素があったみたいだし(今もありますが)、もちろん文化系の要素も大切で、それに技術を鍛錬する根気や、絶対的な練習量、瞬発力、そして山のような経験と勉強のなかから生まれてくるひらめきと、非合理性のようなつかみどころのないものとがすべて備わっている、しかも今ライブで弾いた音はもうすぐに消えていくなんてゆう刹那的なとこがあって素敵です。
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by pokapokatempo | 2014-03-01 22:00 | 好きな本 | Comments(0)  

砂の女

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1月31日。
新年が明け、三が日以外では初めての<自分だけの休日>でした。
三が日は旅館のおばちゃんになってましたので本当に自分の自由になる一日を
どう過ごすのか・・。真剣に考えて

1.ターナー展に行く
2.武満作品を練習・研究する
3. 阿部公房の<砂の女>を再度読む
4.たまっている雑用を片付けたあと、ひたすら<食っちゃ寝>する
5.たまっている楽譜を整理する

が候補に上がっていました。

休みを充実させようと2,3日前からリサーチしたりしてたんですが、
<砂の女>の映画があって、なかなか評価が高い。
砂の女は何度か読んでいて内容は知っているが<映画にできるんかいなこんなん、>
と検索していたら武満が音楽を担当してるではないか!
<ほっほ~い♪>

一石二鳥とはこのことで。

簡単にyou tube で全編観られました。便利な世の中やねえ。

キャストは岡田英次、岸田今日子。
脚本は阿部公房本人で監督は勅使河原宏。
はい。大変良かったです。
音楽だけきいたりしたらちょっと怖い系やけど、この映画にはこれしかないわ!
いろんな技術と感性の集結やった。映画って大概間抜けなところあるけど、スキがない!ブラボー!日本映画万歳!

映画って2時間くらい(外なら移動時間も)とられるからめったに観ませんが、
今日はいい一日でした。感謝です。

あ、<好きな本>やのに、映画、になってましたね。
<砂の女>は人に薦めてすぐあげてしまうので今日また買ってきました。
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by pokapokatempo | 2014-01-31 18:36 | 好きな本 | Comments(0)  

湯本香樹実の本

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最初に読んだのは<ポプラの秋>。
小さい女の子の気持ちと人間の不安をとても親近感のある形で描いていて本当に好きな本だ。何度も読んでいる。よく文庫の最後に他の作品を紹介しているが、<夏の庭>もこの人の作品だった(知らなかった)。

アサド兄弟が音楽を担当している<夏の庭>という映画の原作だ。
主演は三国連太郎。

3人の男の子はオーディションで選ばれたらしい。
テーマは人間の<死>で、少年のころの<死んだらどうなんねんやろ>という不安や好奇心を老人との交流の中で描いている。爽やかな作品だ。スタンドバイミーを思い起こさせる設定。

設定や描写が公(おおやけ)向きで、コミカルなシーンも多数。翻訳されたりして広くいきわたっている。

個人的には<ポプラの秋>の方が好き。
<夏の庭>はもう一回読みたいなとなぜか思わない。
なんでかな。

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by pokapokatempo | 2013-05-02 14:47 | 好きな本 | Comments(0)  

バカの壁 & 死の壁

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一時話題になっていた<バカの壁>、そしてその続編とされている<死の壁>です。
まあまあ読みやすいですがたまにご本人の考えに浸りきっているのか他人にはわかりづらい例なんかもかいてあることがあるように思います(賢い人にはわかるわかるの世界なんでしょう)。
というのも考えに考えて書かれているのではなくてインタビューを第三者がまとめて書いているという形式だからなのかもしれません。しかしつれづれに話したことだとすると一貫性もあってやっぱりすごい人だなと思います。
解剖を専門にしている医者なので生命に関しても現実的且つ、多角的にに考えておられます。
<バカの壁>をいわもっちゃん(岩本政仁氏)にもらってきて気に入ったので<死の壁>も読んでみたというところです。
・日本人って独特ですよね、人とのかかわりに関して。それが震災後、ずいぶんと見直されていますよね。本屋さんでよくそういうタイトルを見かけます。昔から興味のあるところです。それに<人間関係>がうまくいけば<ストレス>はかなり減ると思います。
・死についてよく考えた方が、よく生きることができる、と私は考えているのでよく死について考えますが、参考になることがいくつかありました。<なぜ人を殺してはいいけないか>、や、<安楽死>についても考察されています。
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話は少し飛びますが、この絵は多分有名なものなんでしょうが、脳の中で手足なんかがどのように認識されているか、を上下や順番、大きさなどで示しています。
 
この親指、すごいと思いません?それにレレレのおじさんみたいになってる(折れているのではありませんが)。ギターの場合は左手は親指は棹の後ろに回ってしまう。右手は小指は実際にはあまり弦に触れない。(しかしバランスをとっている)。
右の親指は非常に大切な働きを担っているように思います(左もそうですが)。

大きさが鋭敏さを表しているかどうかは書いていませんがそれだけ脳を占める割合が多いのなら処理能力も大きいのでしょう。
力に関しても小指は aやmより強いのかも? と思わせる節があります。

私たちは普段指は見えても、それを脳がどのくらい扱っているのかは見えないので、こういう絵は一つの参考になると思います。思っていたのと違っていたら常に修正していった方がよい、しかもいろいろな訓練によってこの絵は人によっても違ってくるのではないでしょうか。

ちなみに足の指を自由に動かしてみましょう・・て無理ですよね(^^ゞ
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by pokapokatempo | 2013-03-20 18:56 | 好きな本 | Comments(0)  

いのちの森の台所(佐藤初女)

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 本を探すのは本屋、新聞の広告、が主なんですが、この本は新聞広告で見て図書館で借りて読みました。

 青森で<森のイスキア>を主宰し、迷い、疲れ、救いを求めて訪れる人に食事を供し、寄り添うことで再生のきっかけとなる、そういう活動をされている方です。

 お料理もさることながら、<おむすび>に秘める力を教えてくれます。以下引用です。

 <朝、ふっくらお炊けた美味しいごはんを食べれば気持ちが落ち着き、力がみなぎってきます>

 <人に何か言われたり諭されたりすることは正しいことだとわかっていてもなかなか受け入れがたいものです。>

 <耐えられねばやめればいいとサッと思い切る人も多いようですけど、私はそこを辛抱して通すことに意味があるのではないかと思います。毎日の生活の中でもどなたでもできる線というのがあってその線を越えたとき、なにかを教えられたり、また人の心に響くのだと思うんですね。>

などなど、好きな言葉が多いですが、

 <私は昨日と同じ今日は嫌なんです。毎日同じことがあるわけではないのですから。どんな小さいことでもいいので気づきを発見して、行動に移していきたいんです。>

というのが一番好きです。

おむすびも改めて作り方を考えてみようと思ったりします。

パンは大好きですが、日本人とお米は深いつながりがあると思うし、米にはエネルギーを感じます。
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by pokapokatempo | 2013-01-13 11:12 | 好きな本 | Comments(2)  

アウステルリッツ(改訳)

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買うと決めている、で前出記事終えていましたが買いました。改訳版にしました。装丁は前の方が好きですが・・・。少しだけ改訳あるそうです。

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<ドイツ語という言葉が許してくれなかったメランコリーが実は書かれたもののそこに隠されていて・・>というのにとても惹かれるし、実際中身は読んでいるとおしつけがましくないかなしみ<悲しみ、哀しみ、愛しみetc....>のようなものが流れているようで私としては是非持っておきたい好きな本です。
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by pokapokatempo | 2012-11-14 10:41 | 好きな本 | Comments(0)  

方舟さくら丸(安部公房)

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たまたままたノーベル賞が非常に近かったという人の作品。なぜか近日ノーベル賞の選考にあたっていた人が<安部公房は受賞に非常に近かった>という記事が目に入った。もうだいぶ前に亡くなってるから、ゼーバルトと同じように<生きていれば>ということなのだろうか。
最初は<箱男>という作品から読み、短編集を読み、はまってしまう。学生のころから好きな作家だ。今身の回りに起こっていることは本当に<常識>なのだろうかという問いかけが私自身は気に入っている。
この作品は確か最後のものとなっていたと思う。
設定も面白いが結末も好きだ。
<砂の女>もいい。


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1枚目の写真の右の虫のようなものは<ユープケッチャ>。自分の糞を食らいながら時計のようにまわって一生が終わる。
<時間とは何か>。
ゼーバルトの<アウステルリッツ>でもそういう問いかけがあるし、アレナスの<夜が来る前に>の中にもある。

同じ1時間が長かったり短かったりするのは何故か。また誰にとってはそうなのか。
結局受け手の判断になる。
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by pokapokatempo | 2012-04-03 16:31 | 好きな本 | Comments(0)