<ペーニャ>という催し
2012年 06月 18日
フラメンコスタジオ<カストロマリン>。アメリカ村にある諸岡誠仁さんが主宰するフラメンコギター教室。その催しである<ペーニャ>にゲストとしておよびいただいた。光栄なことだ。
<ペーニャ>のもともとのイメージはこうだ。
スペインの居酒屋で皆が集まって飲み食いしている。そこにアーティストがやってくる。たとえばそれがギタリストだとして、今夜は飲み食いをただにするから一曲弾いてくれ、とまわりがいう。アーティストは気持ちが乗れば弾くし乗らなければ弾かない。居合わせた人々は運がよければすごい演奏にお目にかかることもあるし、ダメな場合もある。それは運任せ。
これは諸岡さんとデュオをしているところ。カルリの<ラルゴとロンド>のロンド。ガロティンというリズムでうまく合うのだという。諸岡さんはフィーリングでどんどん弾いていく。
なかなか好評。
これはカホン(スペイン語で箱)。打楽器で、一部ギターの弦をかませてあったりするものもあり、ビーンという音がまじって土臭くていい。
これは諸岡さんがカホンをたたいているところ。このほかパルマ(手拍子)などとにかくフラメンコはリズムが最優先なのだという。音量が必要でギターをアポヤンドで強く弾くのは主にそのためだ。
会が終わってもメンバー(主に生徒さんたち?)が残って何やら始まると、踊る人、パルマを入れる人、カホンをたたく人、歌う人、と輪ができて大盛り上がり。
とにかく怒涛のリズムと熱気でクラシックとは違うなあとおもいつつ、しかし好きな気持ちはどのジャンルも同じということを確かめて帰路につく。
ブローウエルのプレリュード・エピグラマティコスがカラーが大きく違ってみなさんに印象がよかったようだ。